ほりえもん日記
2004〜2005SEASON





  緊急UP!!「hh、太田で力尽きる…ゲレンデ編」

みんなと滑っていると、とても楽しい。
ついつい疲れていても無理して一緒に滑っちゃう。
そしてみんなと滑っていると、とても勉強になる、上手いメンバーはいるし教えてくれと頼めばいくらでも教えてくれる。
余計頑張っちゃうんだなこれが…。
27日のハンタマもそうだった、しかも天気も最高だった。

最初に、前回悪天候のため運休で、存在すら気がつかなかったゴンドラに数回乗って、最高の天気のもと、硬く圧雪されたコースでフリーランを楽しんだ。
そのあとキッカーに行ってみる事になった。
そーなのだ今日はマサル師匠が一緒なのだ、自分は飛ばなくてもマサル君がキッカーで720を飛んでる姿を見ない手はない。
行ってみるとみんなアプローチの方へ滑って行く(え?みんな飛ぶの?)(こんなデカイの飛ぶの?)
俺は後ろから声をかけた「ケガするような無茶はやめようぜ!」誰も聞いちゃいねーこの言葉が最終的に最高の皮肉となる。
最初にゆっ君が飛んでフロントサイドに180回そうとして回し切れずに転んだ。それを見たマサル君が「お〜すげー、回そうとしてんじゃん」と言った。
(え〜?あれで?あんなんでマサル師匠に誉めてもらえるの?それならやっちゃうよ、俺もやっちゃうよ、おらーバックサイドで180やっちゃうよ、調子がよけりゃ360やっちゃうよ、なんだったらもっとクルクル回ってヘリコプターみたいにどこまでも飛んでっちゃうよ〜ヽ(´▽`)/へへっ)

あさはかであった…

今までチビキッカーでは何回も練習したがこんな大きなキッカーは初めてだった。
でも不思議と近ずくにつれ壁のように見えてくるキッカーにも恐怖心はなかった。
自分なりに踏み切って背中側に捻ってみた、その瞬間、体が真上に跳ね上げられたように感じた。
(え〜!こんなの聞いてな〜い!)

ここからはスローモーションで…BGMは岩崎ひろみ「聖母たちのララバイ」 ♪さ〜眠り〜なさい。疲れきった〜…
俺は「火曜サスペンス劇場」のラストシーンで追い詰められた犯人が足を滑らせてガケから海へ落ちていくように…(ロケ地は福井県東尋坊)

(もう絶対無理!着地点も見えてないし………)次の瞬間    

 ンガッ!!( ̄□ ̄;)!!

なにがなんだかわからないが、左手をついて、その上に体を乗せる感じで落ちてしまった。
イテー…スゲーイテー。すぐに立ってみんなの所に滑って行ったが、この痛みが尋常ではない事はわかっていた。
その後は痛みを堪えながらちょっと滑って、天気が良すぎて熱いから一枚脱いでくる、なんて言いながら、たまたま持ってきていた湿布を貼って車の中で休んでいた。
左手首がみるみる腫れてくるしズキズキ痛む。
そのままお昼の集合時間になったのでレストハウスでみんなと合流したものの食欲もなかったので何も食べなかった。
このまま帰って医者に行こうと思ったが逆にみんなに心配をかけてしまうのもイヤだし、天気も良かったしマサル君とカッちゃんに教えを乞いたくて、せっかく来たのだからと午後も手をかばいながら少し滑った。
腫れも痛みもひどくなる一方だったけど、なんだかんだで最後まで帰らずにいた。
帰りの駐車場では着替えもままならない、ブーツを脱ぐのもやっとだ。
ジーパンがなかなか履けなくてパンツ丸見えのとこをあいちゃんにのぞかれた、はみチンしてたかもしれない…(見てねーで手伝え!金とるぞ!)。
どうせ一人で来たんだし、みんなには悪いけど先に帰ろうと思い、車の中でやっとの思いで着替えて、みんなに挨拶してから帰路についた、夕方4時頃だったと思う。

オートマでよかったー、なんて思いつつ痛みを堪えながら右手だけで運転して西那須ICまで来たが高速に入った辺りから痛みはさらにひどくなり冷や汗が出てきた…気が遠くなって行く…(なんじゃこりゃー、こんなん初めてだぞ。ヤバイ、こりゃーヤバイ。チンパンジーのモモちゃんに全財産をあずけてダイヤモンドを買いに行かせるくらいヤバイ。…ちょっと休もう)PAに車を止めて座席を倒して気を落ちつかせた。
貧血やガリガリに痩せていた時に気が遠くなったのとはあきらかに違う。
左手首はさらに腫れ、出発前に貼った湿布がはがれてしまうほどだ。
手首はピクリとも動かす事ができず、少し動く指も紙一枚持てなかった。
実はこの日、店番で参加できなかったmottoと晩飯を食べる約束をしていて太田による事になっていたので、目を閉じて気を落ち着かせながら、(とりあえず太田まで行こう、この状態からしてどうせ通院する事になるだろうから自宅近くの救急病院まで行けるに越した事はないが、我慢できなかったら太田でmottoに救急病院を紹介してもらえばいい、保険証も持ってきている(keiさんの指導)。
そう言えば昨日の夜から何も食べてない、今は食欲ないけど焼肉でも食べれば元気がでるかも!
(`∀´)イヒッ よし!とりあえず頑張って太田まで行こう)なーんて事を考えていた。
         ゲレンデ編 終 太田編につづく

「hh、太田で力尽きる…太田編」


PAで10分ほど休んで心機一転の再出発。左手首は相変わらずジンジンズキズキ…マジで気が遠くなるほどだ、冷や汗もジワジワにじむ。
しかし東北道は先週の南郷の帰りほど混んでいない、常に追い越し車線でかっ飛ばし、佐野藤岡ICで50号に降り、しばらく走って左折、ちょうど約束の7時に太田市内に入った。
407号沿いの駐車場でmottoと待ち合わせ、顔を合わすなり

「やっちったヽ(´▽`)/へへっ」と左手首をmottoに見せた。

「それ絶対折れてますからー ( ̄□ ̄;)!!」  とmotto。

「病院行く?」の問いに俺は「う〜ん…病院行って待たされたり時間がかかるとイヤだからとりあえずメシ」 「了解」 
つーわけでメシを食べに行く事になったんだけど、お気に入りの焼肉屋は2軒とも満席。
mottoの車に先導されて3軒目、4軒目と走るがやっぱり満席。
さすが日曜の夜だ。焼肉はあきらめて、motto曰く、蕎麦屋なんだけど丼物が美味しいという店に入る。
牛皿、さくら海老のかきあげ、つけあげみたいなやつをつまみながら、mottoの晩酌の相手をした。
「それなー、ここに2本あるうちのこっちの骨の付け根の辺りが折れてるよ…」みてーな事をmottoが言う。
なんでも知り合いに俺と同じ状態になった人がいたんだそうだ。(えーそうかなー、病院行ってみたら結構ただの捻挫だったり……
しねーな!しねーよ絶対!この気が遠くなるほどの痛みと腫れは異常だもん(-。-;)チクショウ)なんて思ったりしてた。
でもここでメシ食ってなんとか家まで帰れそうだったから、俺の家に近い救急病院の番号をmottoに104で調べてもらって、その店のおすすめの御飯の上にさくらえびと錦糸玉子と高菜みたいなのとシーチキンがのってて、それにワサビがのっててガーッとかき混ぜて食べる「駿河丼」っちゅーのを食べ始めた。

悲劇は突然に始まる…俺が駿河丼を食べ始めるのと同時に「よ〜い、ドン!!」で悲劇は好きなだけドーピングしたベン・ジョンソンのロケットスタート並の速さで走りだしていた。

注:>これから起こった事は駿河丼のせいではありません、何を食べても、何も食べなくても起こるべくして起こった事です。
この店の衛生状態に問題があるわけではありません。

一口目、腹が減ってただけあってうまーい!特別美味いわけじゃないがごくフツーに美味い。mottoにもそう言った。
二口目、…あれ…あれ〜なんか食べきれないかも…。
三口目、…あッ…ダメ…なんだコレ?…あ、ダメだ…え?うそ?…ンガー! ダメだ…モッさん…俺ダメだ…ダメだこりゃ…

要はメシ食ってる最中にいきなり気持ち悪くなったのだ、体が痛みに耐えられなくなったのか?それはホントに唐突にやってきた。
突然頭痛、目まいがして胸のあたりがムカムカして吐き気がおこり、お腹も痛くなって冷や汗が体中から一気に吹き出した。
風邪薬の効能・効果の欄に書いてある事が全部一緒に始ったのだ。(生理痛は微妙)
書いてないのは手首の重苦しいズキズキする強烈な痛みだけだ。
ダメだもなにも、いかりや長介以上に

「ダメだこりゃ!!」

状態に陥ってしまったのだ。
(ここで倒れる訳にはいかない、トイレか?いや外だ、車だ、とりあえず車の中で横になろう)
「motto、俺ダメだ…気持ちわりー。それ食っといて(駿河丼の事)それ持って来て(携帯とタバコの事)俺…車に…行ってる、あ、ダメ、ダメだこりゃ…」俺はどうにか立ち上がって,車の鍵だけ持ってフラフラと店を出た、店を出た所でもう歩くのも限界だった、視野が狭くなってきた、ホワイトアウト寸前。
すぐ前に停めてあった自分の車までは行ったがドアを開ける事ができずにその場に倒れて気を失った。

実際、気を失っていたのは1分くらいだと思う、手首の痛みで気がつくと俺の車と隣の車の間で仰向けに倒れていた。
星のない夜空を見ながら(参ったな〜、なんだったんだ、今の?つーか手首痛すぎ。…でもこんなトコを人に見られたら大変だ、とりあえず車に乗らなきゃ)どうにか車に乗り、座席を倒した時にはもう疲労困憊であった。
つーか一番驚いて訳わかんなかったのはmottoだと思う(笑)
おそらく、頼んだばかりの駿河丼を二つそのままにして店を出るわけにもいかず、自分の分だけでも掻き込んで食べ、会計を済ませてきたのだと思う。
しばらくたってmottoが店から出てきた…

「おい、大丈夫か?」

「ごみ〜ん、モトちゃん。やっぱり病院連れてって〜」(さとう珠緒風)

            終   病院編につづく



「hh、太田で力尽きる…病院編」


車一台投げて行くわけにもいかずmottoの先導で、とある総合病院へ、もうイッパイイッパイ。救急窓口でのやりとりも全部mottoがしてくれた。
静まりかえった待合席で二人で座っているとmottoがポツリとこんな事を言い出した。

「あ、ここ、酔っ払って走って、看板に頭をブツけて血が止まらなくて連れてこられた事あるな〜」

( ̄□ ̄;)!!あんたもっと普通に風邪とか骨折とかで病院行こうよ…。

まずはレントゲン、何枚か撮る。レントゲン技師とのやりとり。
「次は手をこうして下さい…いや、もっとこうです…もっと、もっとこうですってば!」
「イテテテ!イテーなバカ!俺の手はそっちに曲がらねーんだ、バカ!すくなくとも今は曲がらねんだ、つーか曲がらないから病院来たんだってば!」
(このバカ、女が濡れてないのに無理やり入れようとするタイプとみた!だからモテねーんだよこのバカチンが!!)と言いたいのを激しく我慢。

しばらく待ってから診察室へ。
行ってみると、ありがちな夜の救急当番をやらされている大学出立ての新米医師ではなく、一癖も二癖もありそうなオッサン先生が鎮座している。
色白で小太り、ツルツルのハゲ頭、丸顔でキレーなハゲ頭なので首にバレーボールを乗せてるみたいだ。
(ヤバイ………アタックしたい…(-。-) ボソッ……「アターック!!」って叫びながら、このツルツル頭を平手で叩きたい)そんな気持ちを激しく我慢。

俺が痛そうに左手をかばいながらイスに座ると、特に俺の方を見る事もなく
「イテーだろう…折れてるもん」と一言。
俺もレントゲン写真をのぞきこんで見た。
素人の俺が見てもわかる、確かに折れている。
mottoの見立て通りの場所が、これまたmottoの見立て通りに折れていたのだ。
今まで机に向かって何か書き付けていたツルツル先生が俺の方に向き直り「手首をちょっとみせて…う〜ん…ちょっと痛いぞ」と言った。
「え?なに?」いつの間にか看護士のおばさんが俺の背後に立ち、俺に覆い被さるように後ろから両腕を抑えた。
「え?ホントなんなの?」ツルツル先生は俺の左腕の肘と手首を持って、なんの予告もなく軽くひっぱった。

『クキッ!』

ンガー------------------------------------( ̄□ ̄;)!!
(ホントにショック死するほど痛かった…)

(オイ!!ハゲ!!てめー何してくれてんだ!殺すぞバカ!ハゲ!タコ!このタコタコタコタコ!茹でるぞ!死ね!てめーは死ね!アタックするぞ!ホントにするぞ!トスは中田久美に頼むぞ!その頭を仏壇の前に置いて木魚代わりに叩くぞ!ポクポク叩くぞ!般若心経だって読んじゃうぞ!)
頭の中にある全ての罵詈雑言が口から飛び出しそうだったが激しく我慢。

看護士にギブスで固定して首から吊ってもらっているとツルツル先生がフッと気づいたように言い出した。
「スキー場でやったのか…どうしてこんなとこの病院まできたんだ?」
「栃木の塩原でやったんで…帰る途中で気持ち悪くなっちゃって…」
「あ〜こっちに住んでんのか、ん?(保険証を見て)お前…水上に住んでんのか?」
「はい。」
「水上でやったのか…なんでこんなとこの病院きてんだ?」
「やったのは塩原だって…」
「また塩原に帰るのか?」
「水上に帰るんだって…こっちに友達がいるので連れて来てもらったの」
「お前一人で太田までどうやって来たんだ?」
「車で…」
「片手でか?あの〜あれか、あの〜オートマチックのアニマルチックか?」
「は〜???なんて?今なんてった?アニマルチック?」
(アニマル?動物?マニュアルって言いたかったの?なんか二重三重に間違えてないか?)
「これからどうすんだ?一人で片手で水上帰るのか?んーな事はさせられねーぞ」
「させられねーもクソもねーよ、明日も仕事だし帰ります」
ツルツル先生は看護士に「おい、こいつの友達きてんのか?呼んでくれ」
正直これ以上mottoに迷惑をかけるわけにはいかないと思っていた。
「ここまで一人できたし、この先も一人で帰えれますから…」
俺の言葉には耳を貸さず、診察室に入ってきたmottoに
「おい、こいつどうにかしてやってくれよ、泊めるなり送っていくなり…危なくって一人でなんか帰せねーぞ」
「はい、わかってます。友達をもう一人呼んだので大丈夫です、送っていきます」
mottoはもうすでに友達を一人呼んで代行のように俺と車を送り届ける手配をしてくれていたのだ。

病院を出てすぐにmottoの友達で俺も何度かスキーを御一緒した遠藤さんが来てくれた。
代行よろしく俺の車を遠藤さんが運転してくれてmottoの車と二台で水上に行き、俺と車を送り届けると二人は満行のセクシーショウも見ること無く帰って行った、往復200キロの代行であった。
…つーわけで…mottoには頭が上がらんとです。 (-人-;)感謝。ホントありがとう。
遠藤さん…(-人-;)感謝。すいませんでした。
メンバーのみんな…(-人-;)感謝。心配かけたね。

水上に着いた時、ちょうどmottoの携帯にぼーん君から電話がかかってきた。俺にかわると
「手首やっちゃったんですか?すごくイタイっしょ?じゃ来週の裏磐梯、腕吊って来て下さいヽ(´▽`)/へへっ」いつもの軽い調子で、いたって普通に言われたのがショックだった…(-。-;)
              終
       「hh、太田で力尽きる…」完結


<mixiのhh氏の日記より>